.パニアケース塗装

 

2016年現在、新車購入から15年目を迎える我がGS、

新車時にパニアケースも同時購入しましたが、

黒一色のため車体に取り付けると前半分は白、後ろ半分は黒一色といった感じで

後ろが極端に重たく見えていました。

特に純正パニアはABS製で材質が硬く、

表面はプラスチックむき出しの梨肌仕上げになっています。

なので、ちょっと木の枝がかすっただけでも跡が残りやすく、

長年の使用で道路脇の植栽にこすったりして細かなすり傷が目立ちだしてきました。

思い切って塗直そうと思い立ったのが実は2013年の事でした。

で、

いきなり塗り直して失敗するのも嫌だったのでオークションでパニアの蓋のみを物色、

すぐに左右セットで割れ無しの蓋が見つかりました。

入札して競り合う事もなくあっさり落札、しかも値段は2000円!

新車購入時に左右セットで10万円近くしたのに・・・・信じられません。

届いた商品は割れや表面の劣化も無く比較的きれいで、

側面に1ヶ所擦りキズがありましたが、それほど深くなく、

ペーパーで強めに削れば対応できそうな感じです。

おまけに純正エンブレム付き!これはラッキーです。

これで失敗を気にすることなく塗り替え作業ができます。

早速作業開始。

まずはエンブレムを剥がしていきます。

こちらは両面テープで貼り付けてあるだけなので、カッターやマイナスドライバーで

傷を付けないように剥がしていきます。

続いて下地処理。

一度中性洗剤で洗った後、塗装の足付けのため#400のペーパーで表面を削っていきます。

この時、擦り傷があった部分も傷が目立たなくなるまで入念に削っていきます。

しっかり乾燥。

全体をペーパー掛けしたので艶なしのカサカサ肌です。

塗装の乗りもよさそう。

ただ心配なのは材質がABS樹脂なので油や溶剤に極端に弱いことです。

もちろんラッカーなどの強い溶剤もアウト!塗装は少々注意が必要です。

塗装の密着を良くするため、プライマーとして染めQのミッチャクロンを使います。

ミッチャクロンは通常薄く2回塗が指定ですが、

トルエンやキシレンなど強い溶剤を含んでいるので、離し気味で薄くパラ吹きをしながら

3回に分けて吹き、樹脂には影響なさそうだったので乾いたところで最後に1回薄吹きを

しました。

非常に乾きが早いので影響が出にくかったようです。

続いてサフェーサー。

本当はSOFT99のサフェーサーが良かったのですが、近所の店に売ってなく、

今回はWILLSONのサフェーサーを使ってみました。

こちらもかなり離し気味でパラ吹きをし、

様子を見ながら薄く何層も重ねるように塗っていきます。

4回パラ吹きでしっかり乾かしながら塗り重ね、最後に1層薄塗りしてサフェーサー完了。

これで表面にしっかりした塗膜ができたので上塗りも下地を気にせず進められます。

ここから本番、本塗に入ります。

白一色ではいかにも塗りました!といった感じになるので、下半分は艶消しの黒で塗り、

純正っぽくしてみたいと思います。

今回はこれを!ナフコで安売りしているラッカースプレーを使います。

実はいつもカンペの300円程の缶スプレーを使っているのですが、近所のホームセンター

で在庫切れ!

仕方なくナフコの同価格帯のスプレーを購入しました。

単色で仕上げるので安物でも大丈夫と踏んだのですが、これが事件の始まりでした・・・。

サフェーサーの上から安物スプレーで塗装していきます。

いつも使っているカンペのスプレーより溶剤臭が強かったので念のためパラ吹きしながら

様子を見ていきます。

2層ほどパラ吹きをして様子を見ましたが、問題なさそうなので本塗に入ります。

やはり安物スプレーなので顔料の隠ぺい力が弱く、2回塗でも下地が透けて見えます。

この後しっかり乾燥させながら2層塗ってどうにか下地が透けないようになりました。

乾燥しながら、白塗りだけで3日費やしてしまいました。

で、白塗装完了。

表面も滑らかに塗れました。

まだ表面が柔らかかったので、一週間放置して乾燥させます。

で、一週間後作業を再開しようとして・・・ぬぉ!

ツルツル濡れ肌で仕上げたのにユズ肌になってんじゃん!!ありえへん。

やはり安物はダメだったか。

しかもしばらく押さえていると指紋の跡が付くし!中身が完全に乾いてない!!!

どうしようもないのでこのまま完全に乾くまで放置します。

その後2週間放置。

何とか指紋が付かないくらいまで塗料が硬化したので作業再開。

まず#400のペーパーで研いで表面のユズ肌模様を均します。

まだ若干柔らかさが残っています。

今回リカバリーに使うのはこちら。

当初使用を予定していたカンペのラッカースプレーです。

ここでサクッと塗り直し。

使い慣れているスプレーなのでやりやすいです。

前面ヌルっと仕上げで塗装完了。

 

ケースの中央に入っているデザインラインで上下に塗り分けます。

マスキングテープで境目をマスキングし、残りは新聞紙でカバーします。

2日ほど乾燥して下半分を艶消しの黒で塗ります。

こちらは色付けだけなので当初購入したナフコブランドのスプレーで塗りました。

以外に綺麗に仕上がりました。

次の日、マスキングを除去・・・・ぬぉ!!!

マスキングを貼っていた部分の塗膜が凸凹になっています。

しかも銘柄の違う塗料を上塗りしたせいか、白い部分の上塗りした塗膜がヒビ割れした

ようになっています。

塗装直後にはなかったので最初に塗った塗料のシンナー分がしみだして上塗りした塗膜

を侵したものだと思われます。

また、ほぼ硬化したと思っていた塗膜も強く押すと爪痕が残ります。

やはり下地が乾いていません。

ショーーック!!

ここで心が折れて作業は完全にストップ。。

さらに家とガレージを建てる事になり打合せ、手続き、引越しなどに追われ、そのまま放置状態になってしまいました。

一通り落ち着いた頃、長距離のお泊りツーリングのお誘いがあり、気を取り直して塗装再開をしました。

この間約2年!さすがに生乾きの塗装も完全に硬化していました。

今回は失敗しないようにちょっといいスプレーを準備しました。

カンペのシリコンラッカースプレー です。

シリコン系で耐候性が高く、塗りムラも出にくい塗料です。

NXのレストアに使って使い勝手が良かったので、今回こちらを使うことにしました。

やはり、高いスプレーは塗りやすく、仕上がりもきれいです。

安物スプレーだと垂れる寸前を狙ってヌッルヌルのテロッテロに塗る必要がありますが、

このスプレーは試しに軽く1層目を塗っただけで、乾燥後ツルッツルの表面になってくれます。

また硬化も早く、一晩おけば完全に硬化して爪痕もつかないくらいになってくれます。

続いて黒。

こちらも同じスプレーを使います。

今回はリッチです。

続いてマスキングをして艶消し黒を塗装。

で、サクッと塗装完了。

あの苦労は何だったのかというくらいあっさりと出来上がりました。

やはりいい塗料は良く出来ています。

表面もそれなりに納得できるくらいの仕上がりにはなりました。

今回はマスキングの跡も付かずきれいな仕上がりです。

いよいよ取り付けです。

まずは純正の蓋を外します。

蓋は蝶番部分でリベット留めされています。

そのリベットを4mmのドリルで揉んでリベットの頭を飛ばします。

あとは塗り替えた蓋を4mmのビスで固定します。

ビスが小さく振動もかかる場所なのでネジロック剤を少量塗って締めこみます。

4ヶ所ネジで固定して片側の取り換え終了。

反対側も同じように取り替えます。

エンブレムも裏側に残った両面テープのカスをクリーニング。

裏面から塗られている黒い塗装のチョロハゲした部分も手持ちの塗料でタッチアップします。

あとは位置を確認。

裏側に屋外用の強力両面テープを貼ります。

所定の位置に貼りつけ。

こちらも蓋側に位置決めの突起があり、それに添わせるように貼りつけるだけです。

以上で蓋の取り換え完了です。

    

早速車体に取り付け。

塗装前の後ろが重く見える感じが無くなり、前後のボリューム感がバランスよくなりました。

ただ純正の白に比べ明るいですね。

ここは色合わせ出来ない缶スプレーの弱点ですね。

まあかなりいい感じに仕上がりました。

本来ならトップケースも塗ってみたいところですが、こちらはPP製で塗料の乗りも悪いみ

たいなのでまた次の機会にじっくりと。。。

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15.9.17(12.2.10)