16.エンジン・車体の振動対策
 

NX125購入当初から気になっていたエンジンの激しい振動、60km/hでも長時間走ると手首が痛くなる始末。

単気筒だから仕方が無いのかと諦めていたが、スズキのDJEBEL125に乗る機会があり、その振動の少なさに正直驚きました。

この振動は単気筒なのにバランサーのないこのエンジン特有の様です。

そもそもエンジンを積み替えたのもこの振動が一番の理由でした。 購入時点で17年落ちのバイクだったのでエンジンの痛みが原因かと思い、近年のモデルなら改善されているだろうと同系列のXLR125のエンジンを探すも見つからず、たまたま見つけたMC34(FTR)のエンジンを積むことになったのでした。

エンジンを積み替えたことで多少は改善されましたが、根本的なエンジン構造は変わっていないみたいで期待したほど振動を無くすことは出来ませんでした。

振動軽減を目的にオイル添加剤を試したりもしましたが、添加直後は効果が出ますが一時的なもので根本的な改善は出来ませんでした。

そんなとき、たまたまNX125関係のホームページで今回の振動対策を発見、簡単そうだったので実践してみました。

今回発見した情報がこちら。

ホームセンターに売っている銅ワッシャーです。

これをエンジンハンガーにサンドイッチすると振動が軽減するそうです。

ウソのよう話ですが、そのホームページの方の中古で購入したNX125に施されていた改造で、購入先のバイク屋さんの話では前オーナーがあまりの振動にホンダ本社に対策を依頼したらしく、ホンダのエンジニアが施した加工だと言うことでした。

どこまで本当か分かりませんが、そのNX125は振動がそれほど気にならなかったという事でした。

ワッシャー自体数百円で手に入るのでもし効果が無くてもネタにはなるかな〜と、効果があれば儲け物です。

では早速作業の準備。

情報元のHPでは銅ワッシャーの両面にビニールテープが張られていたそうです。

これは振動対策と言うよりは電蝕防止のための絶縁処理でしょう。(勝手な解釈。。。)

鉄と銅が接触すると鉄と銅の電位差と空気中の水分で鉄の−電子が銅側に動き、鉄が著しく腐蝕します。

それをビニールテープで絶縁処理していると思われます。

ひょっとしたら、ただクッション効果を狙ってかも・・・・。

同じようにビニールテープを巻いてもいいのですが、ただでさえ強度が低くクラックが発生しやすいNXのフレームですからビニールテープをはさむことでハンガー周りの剛性が落ちるのはチョット不安です。

と言うことで別の方法で絶縁処理をします。

耐熱スプレーで塗ります。

通常のラッカーでも大丈夫ですが、耐熱スプレーをシリコンを配合しており絶縁性能が高いです。

また塗装後焼付け処理をすることで丈夫な塗膜を形成してくれます。

薄く数回に分けて裏表を塗り、オーブンで1時間焼きつけ処理を行いました。

真っ黒のしっかりした塗膜が出来ました。

簡易絶縁確認。

塗装前のワッシャーは電球が点灯します。

一方、塗装後は点灯しません。絶縁成功!

 

よし、イイゾ!!

あとはこれをヘッドを固定するエンジンハンガーに取り付けます。

エンジンハンガーは3本のボルトで固定されているので、3本全ての両側(計6枚)に挟みます。

取り付け完了。

外装を取り外す時間抜きにするとハンガー部の処理は2〜3分で終了します。

 

ここで一旦試走。

エンジンを掛け走り出した瞬間おや?

エンジンの細かい振動が軽減されたような・・・・、ただのプラシーボ効果か?

いや、明らかに振動が減っています。

エンジンの振動は軽減されていますが、そのせいで車体の反響と言うか大きな唸る様な振動が気になりだしました。

ワッシャーの施工範囲を拡大します。

エンジンの固定部分全てに取り付ければもっと効果が出ると思われますが、構造上ワッシャーを入れるスペースがありません。

そこで、エンジンの振動が伝わりやすいと思われる排気系周り、特にエキパイの固定部とサイレンサーの固定部分にワッシャーを取り付けます。

 

ここで再度試走してみます。

出だしは先程とあまり変わらないような印象ですが、アクセルを戻してエンジンブレーキを掛けたときの振動が明らかに減っています。

エンジンハンガーとマフラーへのワッシャー取り付けではっきりと振動が軽減されています。

これはすごい!!

加速時のエンジンからの大きな振動(鼓動感?)は変わりませんが、一定速度走行時の細かな振動は明らかに緩和されています。

エンジン周りの振動が少なくなると今度は股間周りの振動が気になりだしました。

エンジンから遠い部分の部品が共振しているような感じです。

そこで、タンク周りの振動軽減を目指します。

タンクは前方2箇所のゴムブッシュとシート下で1箇所ボルトで固定されています。

そこで、股間に近い部分に振動対策をしたいと思います。

ここは元々フローティングマウントになっているため銅ワッシャーでは効果は望めません。

そこで、これを使います。

家具の下に敷く耐震マット、もちろん100均製です。

家具の下に敷くことで、地震のとき振動を吸収して家具の転倒を防いでくれるというもの。

しかも耐荷重25kgと今回の振動追加対策にピッタリです。

これの中央に穴を開けます。

ベタベタして柔らかいので結構切りにくいです。

これをタンクの固定部分に敷きます。

予想以上にピッタリでした。

あとはボルトで固定して出来上がり。

シートを取り付けて再々度試走。

股間周りの振動が軽くなりました。 よし、いいぞ〜。

まだいけそうです。

振動元はタンク以外にシートも影響しているようです。

 

そこでシート下を確認。

シートが接触している部分が白く色が違います。

シート側はこんな感じ。

5箇所でフレームに接触していて、接触部はゴムになっています。

元々、振動を伝えないようにゴムになっているのでしょうが、ゴムが硬化してフレームからの振動がもろに伝わってきているようです。

そこで、このシートとフレームが接触する部分にも耐震マットを敷きシートを固定します。

元々フレームにシートのゴムが接触するように設計されているので、スペースに余裕がありません。

そのままでは厚さ5mmの耐震マットを敷けませんが、耐震マット自体弾力性があり、

さらにシートのゴムが硬化するとき収縮したのかシートを押さえ付けると固定することが出来ました。

 

ここで再々々度試走。

驚くほどお尻〜股間周りの振動が消えました。

一定速度で走っても振動が気にならなくなりサスストロークが伸びたようなフワッとした乗り味になりました。

ただ、タンク、シート下に耐震シートを挟んだことでシート高が若干上がって腰高な感じになりました。

今回の総括!

ワッシャー加工、これは予想以上に効果ありです。エンジンからの振動を軽減してくれ、結果的にフレームへのストレスを軽減してくれるんじゃないでしょうか?

また、追加で加工した耐震マット、これもかなり効果を発揮してくれました。ワッシャーで吸収しきれない振動を吸収しシャットアウトしてくれます。

施工後のイメージとしては、、、

施工箇所

感 想

効 果

エンジンハンガーへの銅ワッシャー加工 ⇒

おや?振動が減ったような??

エンジンの細かい振動が減少

排気系への銅ワッシャー加工 ⇒

やっぱり振動が減っている!、だけど車体の唸りが気になりだしたぞ!?

エンジンブレーキ時の振動がさらに軽減

タンク固定部への耐震マット加工 ⇒

股間周りの振動が減って車体の唸りがましになったぞ!

エンジン周辺の車体の振動が軽減

シート下への耐震マット加工 ⇒

身体に伝わる振動が気にならなくなったぞ! スゲ〜!!

車体の振動が激減

こんな感じです。

施工前と施工後で明らかな差がでて正直驚いています。

ちなみに今回かかった費用は、銅ワッシャー¥400、耐震マット¥200以上!

 

  2013.11.2