オイルについて考える





二輪用オイルと四輪用オイルって何が違うの?そう思った方は私だけではないはず。ということで調べてみました。

バイクのエンジンは4輪に比べて常用回転数が高いです。
また、オイルに浸っていながら滑ってはいけない「クラッチ」と、オイルの分子を切るような力が働く「ミッション」を一緒に潤滑しています。
これはオイルにとって非常にシビアな状態といえます。


1.API(米国石油協会)

オイルのグレード表示としては、API規格が一般的で、SA、SB・・・SG、SH、SJ、SL、SMのグレードが制定されていますが、
現状ホームセンターなどで取り扱っているのはSJ以上。
このAPI規格は基本的に4輪エンジンを対象にしており、前述のようなことからバイクのエンジンには合わない部分もあるが、
それもSGまでは無視できるレベルで、4輪用として売られているオイルでも特に問題なくバイクに「使えていた」のが実情です。


2.ILSAC(日米自動車工業会による規格)

ところがSH、SJグレードの登場と前後して、環境問題の高まりから4輪用オイルに省燃費性が求められるようになり、
新たにILSAC規格のGF-1、GF-2、GF-3というグレードが登場しました。
これはAPIのSH、SJ、SLグレードをベースに省燃費性を加味したもので、それをクリアしたSH・GF-1、SJ・GF-2、SL・GF-3グレードのオイルは、
低粘度だったりモリブデンなどの摩擦調整剤を配合している製品も少なくないです。
また、触媒に悪影響を与えるリンも可能な限り減らされています。

四輪車用高規格オイルをバイクに使用し続けると

 リンの不足によるミッションの潤滑不良
 低粘度による高温域での油膜切れ
 減摩剤によるクラッチの滑り

を起こす可能性が高くなりました。


1998年に日本で新たにバイクへの適合性を考えたJASO規格が設定され、MA、MBの2グレードが生まれました。この2つのグレードに優劣はなく、

 MAはせん断安定性に優れるオイル  
 MBはバイク版の省燃費オイル

(どちらかというとミッションに力のかかる大排気量車にはMA、フリクションロスを嫌う中小排気量車にはMBが合っている。)

以上のような理由から、純正以外のオイルを選ぶ場合は、下記の項目が一つでも当てはまるように選ぶ必要があります。

 ・JASO「MA」あるいは「MB」の表示がある
 ・バイクにも使えることが明記されている
 ・カタログ上でバイク用の分類に入っている
 ・4輪用オイルを使う場合はSGグレードを選ぶ
 ・4輪用SH、SJ、SLグレードを使う場合はGF-1、GF-2、GF-3の表記がないことを確認する


 というのがグレード面での基本

 そして
 ・4輪用SMグレードは省燃費オイルだから使わない



参照:4輪用のエンジンオイルを2輪に使っても大丈夫ですか?  http://tai-atari.net/2010/02/post_297.html






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