重要伝統的建造物群保存地区

重要伝統的建造物群保存地区

重要伝統的建造物群保存地区とは、市町村が条例などによって決定した「伝統的建造物群保存地区」のうち、特に価値が高いものとして国が選定したもの。重要伝統的建造物群保存地区はそれぞれが観光スポットの地域でもあります。現在、重要伝統的建造物群保存地区に指定されているのは、全国70市町村の81地区。以下、それらを列挙します。函館市元町末広町/港町(北海道)弘前市仲町/武家町(青森)黒石市中町/商家町(青森)金ケ崎町城内諏訪小路/武家町(岩手)仙北市角館/武家町(秋田)下郷町大内宿/宿場町(福島)六合村赤岩/山村・養蚕集落(群馬)川越市川越/商家町(埼玉)香取市佐原/商家町(千葉)佐渡市宿根木/港町(新潟)高岡市山町筋/商家町(富山)南砺市相倉/山村集落(富山)南砺市菅沼/山村集落(富山)金沢市東山ひがし/茶屋町(石川)金沢市主計町/茶屋町(石川)加賀市加賀橋立/船主集落(石川)若狭町熊川宿/宿場町(福井)早川町赤沢/山村・講中宿(山梨)東御市海野宿/宿場・養蚕町(長野)南木曾町妻籠宿/宿場町(長野)塩尻市奈良井/宿場町(長野)塩尻市木曾平沢/漆工町(長野)白馬村青鬼/山村集落(長野)高山市三町/商家町(岐阜)高山市下二之町大新町(岐阜)美濃市美濃町/商家町(岐阜)恵那市岩村町本通り(岐阜)白川村荻町/山村集落(岐阜)亀山市関宿/宿場町(三重)大津市坂本/里坊群・門前町(滋賀)近江八幡市八幡/商家町(滋賀)東近江市五個荘金堂/農村集落(滋賀)京都市上賀茂/社家町(京都)京都市産寧坂/門前町(京都)京都市祇園新橋/茶屋(京都)京都市嵯峨鳥居本/門前町(京都)南丹市美山町北/山村集落(京都)与謝野町加悦/製織町(京都)伊根町伊根浦/漁村(京都)富田林市富田林/寺内町・在郷町(大阪)神戸市北野町山本通/港町(兵庫)篠山市篠山/城下町(兵庫)橿原市今井町/寺内町・在郷町(奈良)宇陀市松山/商家町(奈良)湯浅町湯浅/醸造町(和歌山)倉吉市打吹玉川/商家町(鳥取)大田市大森銀山/鉱山町(島根)大田市温泉津/港町・温泉町(島根)倉敷市倉敷川畔/商家町(岡山)高梁市吹屋/鉱山町(岡山)竹原市竹原地区/製塩町(広島)呉市豊町御手洗/港町(広島)萩市堀内地区/武家町(山口)萩市平安古地区/武家町(山口)萩市浜崎/港町(山口)柳井市古市金屋/商家町(山口)美馬市脇町南町/商家町(徳島)三好市東祖谷山村落合/山村集落(徳島)丸亀市塩飽本島町笠島/港町(香川)内子町八日市護国/製蝋町(愛媛)室戸市吉良川町/在郷町(高知)朝倉市秋月/城下町(福岡)八女市八女福島/商家町(福岡)うきは市筑後吉井/在郷町(福岡)黒木町黒木/在方町(福岡)有田町有田内山/製磁町(佐賀)嬉野市塩田津/商家町(佐賀)鹿島市浜庄津町浜金屋町/港町・在郷町(佐賀)鹿島市浜中町八本木宿/醸造町(佐賀)長崎市東山手/港町(長崎)長崎市南山手/港町(長崎)雲仙市神代小路/武家町(長崎)日田市豆田町/商家町(大分)日南市飫肥/武家町(宮崎)日向市美々津/港町(宮崎)椎葉村十根川/山村集落(宮崎)出水市出水麓/武家町(鹿児島)知覧町知覧/武家町(鹿児島)薩摩川内市入来麓/武家町(鹿児島)渡名喜村渡名喜島/島の農村集落(沖縄)竹富町竹富島/島の農村集落(沖縄)

重要伝統的建造物群保存地区とは

重要伝統的建造物群保存地区とは、昭和50年の文化財保護法の改正により定められた制度で、文化財保護法に基づき、市町村が条例などにより決定した「伝統的建造物群保存地区」のうち、特に価値が高いものとして国(文部科学大臣)が選定したもの。略して「重伝建地区」、または「重伝建」、「伝建」ということもあります。重要伝統的建造物群保存地区に指定されているものは主に、城下町、宿場町、門前町などの歴史的な集落、町並みです。これらは主として木造の建築で構成されており、防災、特に火災に対する対策が必要なため、市町村は景観に配慮した防災施設などの整備事業を計画的に進めています。重要な伝統的建造物はもちろんのこと伝統的建造物の保存は、なかなか大変なもの。そこで、伝統的建造物群保存地区を持つ69の市町村(2007年4月現在)が集まり結成しているのが「全国伝統的建造物群保存地区協議会」。協議会では、保存地区の歴史的町並みを保存するためのさまざまな情報を収集・蓄積し、これらを相互共有するとともに全国に発信するため、講演会の開催や写真パネル展、協議会のインターネットホームページの開設などを行っています。成熟社会を迎える日本において、私たちの歴史や伝統を求める文化的志向は強くなっています。多くの人たちが重要伝統的建造物群保存地区はじめ、伝統的建造物群保存地区を訪れており、その重要性はますます高まっていくことでしょう。観光地として広く知られた所も多く、私たちは歴史の中で培われたこれらの建造物や伝統を後世に残すべく努力をしていかなければなりませんね。

日本の世界遺産

世界遺産とは、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(1972年のユネスコ総会で採択)に基づいて登録された、人類が共有すべき普遍的な価値をもつ遺跡や景観、自然など。世界遺産に登録されている日本の世界遺産は、2007年7月に石見銀山遺跡が新たに登録され、文化遺産11件、自然遺産3件の合計14件。いずれも観光名所として人気のあるところです。○日本の文化遺産(登録順)法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)姫路城(兵庫県)古都京都の文化財(京都府)白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県・富山県)原爆ドーム(広島県)厳島神社(広島県)古都奈良の文化財(奈良県)日光の社寺(栃木県)琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)紀伊山地の霊場と参詣道(和歌山県・奈良県・三重県)石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)○日本の自然遺産(登録順)屋久島(鹿児島県)白神山地(青森県・秋田県)知床(北海道)

世界遺産とは

世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された文化・自然遺産をいい、国や民族をこえて、人類が共有すべき普遍的な価値をもつ遺産を対象としています。世界遺産は、文化遺産(すぐれた普遍的価値をもつ建築物や遺跡など)、自然遺産(すぐれた価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域)、複合遺産(文化と自然の両方を兼ね備えるもの)の3つ分けられます。世界遺産の登録数は、2007年8月現在、141カ国にある851件(文化遺産660、自然遺産166、複合遺産25)。地域的にはヨーロッパの登録数が突出して多く、イタリア(41件)、スペイン(40件)、中国(35件)、ドイツ(32件)、フランス(31件)などとなっています。このように多くの物件が登録されている国がある一方で、世界遺産条約批准184カ国中、1件も登録物件を持たない国が44カ国もあり、登録における片寄りが見られるのが現状です。世界遺産の中には、戦争や密猟、天災・災害、開発などが原因で後世に残すことが難しくなっているもの(危機遺産)や、戦争や人種差別など人類の犯した罪を証明するようなもの(負の世界遺産)などもあります。危機遺産に登録されているのは次の30件です。エルサレム旧市街と城壁(エルサレム)チャン・チャン遺跡地帯(ペルー)マナス野生生物保護区(インド)ニンバ山厳正自然保護区(ギニア/コートジボワール)アイルとテネレの自然保護区(ニジェール)ヴィルンガ国立公園(コンゴ)シミエン国立公園(エチオピア)ガランバ国立公園(コンゴ)オカピ野生生物保護区(コンゴ)カフジ-ビエガ国立公園(コンゴ)マノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園(中央アフリカ)サロンガ国立公園(コンゴ)古都ザビド(イエメン)ラホールの城塞とシャリマール庭園(パキスタン)アブメナ(エジプト)フィリピンの山地の棚田群(フィリピン)ジャームのミナレットと考古遺跡群(アフガニスタン)バーミヤン渓谷の文化的景観と考古遺跡群(アフガニスタン)アッシュール(カラート・シャルガート)(イラク)シルヴァンシャー宮殿と乙女の塔がある城壁都市バクー(アゼルバイジャン)コモエ国立公園(コートジボワール)バムとその文化的景観(イラン)キルワ・キシワニ遺跡群とソンゴ・ムナラ遺跡群(タンザニア)ハンバーストーンおよびサンタ・ラウラの硝石工場群(チリ)コロとその港(ベネズエラ)コソヴォの中世建築群(セルビアベネズエラ)ドレスデンのエルベ川流域(ドイツ)ガラパゴス諸島(エクアドル)ニョコロ=コバ国立公園(セネガル)サーマッラーの考古学都市(イラク)私たちの大事な世界遺産、これらを守るために私たちは「何ができるのか」「何をしなければならないのか」、一人ひとりが真剣に考えたいですね。