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前項ではボディの下拵えについて説明しましたが、まだまだ塗装する前にやらなくてはいけない事があります。それは仮組み。インジェクション・キットと違って、レジン・キットはパーツの寸法精度がユーザー任せなので、バリを取り、気泡を埋めただけではマトモに組めないキットも多いのです。仮組みは非常に重要。ここで手を抜くと取り返しの付かない事にもなりかねません。じっくり腰を据えてやりましょう。また、1/43キットでは大事なディティールがバッサリ省略されている事もよくあります。別にそのままでも良いんだけど、どうせだからパーツを追加して作り込んでやるのも1つの楽しみです。
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ボディ外観と車軸受けの位置は微妙にズレてるので、ホイールアーチの真ん中にタイヤが来るように調整します。車高はギリギリ低めにするとカッコ良いよ。車体姿勢やトレッドにも注意。タイヤがボディからハミ出してても引っ込み過ぎててもカッコ悪いぞ。 写真の白いタイヤは自作品だけど、これは旋盤がないと作れないので、ここでは説明しません。プロバンスのキットを作る場合、初心者は既製品の別売タイヤを使用すべし。タイヤの自作については「中級篇」を待て! |
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ワイヤーホイールは向こう側がよく見えるので、ブレーキディスクを追加。旋盤で自作しても良いけど、今回はお手軽に市販のワッシャを使ってみました。そのまま使うんじゃ芸がないので、リューターの先端にくっつけてブン回してペーパーを当て、回転痕を付けます。ほーらもうただのワッシャには見えない! 身近な雑貨も工夫次第で精密なパーツに化ける。 |
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ロールバーの取付け穴をコクピットサイドに開けます。この穴がズレるとロールバーが曲がってついてしまうので慎重に。写真のはちょっとズレて見えるけど気のせいだ。(ホントか?) |
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キットに入っていたへろへろな銅線は使わず、1mmの真鍮線を使用。単純な3点式はハンダの練習にちょうどイイ。接合部にフラックスを付けてコテをチョイと当てると、ハンダが勝手にフラックスに置き換わるので、実に簡単です。 インパネの下側に干渉しないように、ボディとシャシーを組んだ状態で寸法と位置を決めます。全体の寸法は…見た目でテキトー(笑)に。 出来上がったロールバーはすぐ水洗いしないと、フラックスは酸性なので錆びるから注意。 |
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床は全くのノッペラボウだけど、どうせシートを付けちゃえばほとんど見えないので、フロアのプレス形状を再現しようなんて無駄な手間はかけません。 シフトレバーの根元のケースと、シフトロッドをプラ材で追加すりゃ充分でしょう。 |
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コクピットを仮組みしてみました。カ、カッコイイではないか! シフトレバーはキットでは無視されている(!)ので、これも自作しました。虫ピンの頭にエポキシ接着剤を盛って自作したもの。ヒマな時にいっぱい作っておくと良いよ。 |
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60年代のレーシングカーによくあるタイプのウィンドウ・シールド。余分な部分をまずこの状態まで切り落とします。クラフトチョキなどの精密ハサミを使いましょう。ケチって安物の鼻毛切りバサミなんか使うと、割れるよ。 ヒートプレスにはカットラインが入っているけど、信用していきなりギリギリまで切らない事。こういうパーツは合わないのが当たり前なので、大きめに余裕を残しておいて、ボディとのあたりを見ながら、デザインナイフで少しずつ削るようにして寸法を追い込んでいきます。 |
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ロールバーとの干渉がないかチェック。大丈夫のようです。ボディに大してヒートプレスが若干小さめなので、ボディ側を少し削りました。これでも少し浮き気味だけど、エポキシ接着剤で強引に貼るので大丈夫。 こういう所は「合わなくてイヤだなあ」ではなく「微調整が楽しい!」という気持で行きましょう。模型は立体パズルとは違うのです。簡単に出来る物は、すぐに飽きるよ。 |
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底板にはケースに固定する為のネジ穴を開けます。タッピングビスで強引にネジ込むのではなく、タップでキレイなネジ山を切っておく。この方がスマートだし、完成後にネジ穴がバカになる事もありません。 見えにくいけど、STARTERのロゴの下に「S.K.664」と彫り込んであります。サインと、作品の通し番号。絵画や書、陶芸などと同じで、モデルカーも「作品」ですから、サインは必ず入れましょう。 |
下拵えや仮組みなどが終わったら、塗装にかかるワケですが、その前に忘れちゃいけないのが脱脂洗浄。レジンキットには離型剤や油などが着いていて、そのままでは塗装が乗りにくくなっている可能性があります。さんざんいじって手の油も着いているかも知れないし。ただでさえ塗装が乗りにくい材質ですから、油はしっかり落としておきましょう。
離型剤落しなんていう特殊な洗剤も出ているようですが、私はそんなもん使ったことがありません。最近のレジンキットは、シリコンゴムの質が良くなったので、特殊な洗剤で落とさないと残ってしまうような強力な離型剤は使っていない場合がほとんど。せいぜいシリコンオイルをスプレーするくらいですから、市販の台所用中性洗剤で充分落とせます。私は「除菌も出来るジョイ」をキッチンからくすねてきて愛用しています。細かいパーツはうっかり流してしまわないように、台所用の小さな金網ボールに入れて、ぬるま湯で薄めた洗剤に数分付けておき、水洗いすればOK。ボディとシャシーは少し念入りに、皿洗い用スポンジで擦ってやりましょう。
よーく水を切って、乾燥器で隅々まで水分を飛ばしたら、いよいよ43製作のハイライト、塗装工程の開始です。その前にオヤツでも食べて、もう一息入れましょう。