
〜ヨーロッパのレーシングチームで働くためには〜
現在はEメールも普及し、海外のレーシングチームと簡単にコンタクトをとれる状況にあり、海外との距離は
縮まっている。しかし、ヨーロッパで学歴、職歴がない場合では、日本人が海外のレーシングチームに興味を
持ってもらうことすら非常に難しいのが現実だ。多くの雇用主は技術よりも人柄や英語力の方をより知りたい
と思っているが、Eメールや手紙、履歴書だけで自分の人柄や実際のコミュニケーション能力を雇用主に伝える
事は困難だ。
情熱はもちろん大切かもしれないが、ヨーロッパで活躍する多くのヨーロッパ人メカニックやエンジニア
も同様に大きな情熱を持って働いている。F1はともかくほとんどのチームは小企業に相当し、労働許可申請の
ノウハウをよく理解していない。加えて法律上日本人がヨーロッパでフルタイムの労働許可をとることは難しい。
法律も頻繁に変わるし、労働許可を申請してからおりるまで通常かなりの時間を要する。
雇用主の立場からしても、ヨーロッパで働く能力があるかどうかも分からない、許可がおりるかどうかも
分からない人材を雇うよりわずらわしい労働許可取得の必要のないヨーロッパ人を雇用するのが普通だろう。
よって、ヨーロッパでの学歴、職歴がない場合、日本で応募して、いきなり面接を経てフルタイムの
労働許可をとって働く事は不可能に近い。では、こういう状況で雇用主に興味を持ってもらい実際に合法に働く
ためにはどうすればいいか?その方法は、いろいろあると思う。
ビザの情報を集めたり、チームとコンタクトしてトライとエラーを繰り返していくうちに必要な事がいろいろと分かって
くると思う。どの方法をとるにしても、”十分な計画と準備”がなければ成功には繋がらないと思う。
相当なエネルギーと努力が必要だが、その努力は絶対に的を得たものでなければならない。
極端な例を言えば、英語の習得が必要なのにスペイン語をいくら勉強しても成功には結びつかない。
柔軟に人の意見も聞き入れ、最終的に自分が考え抜いて決断、選択し行動に移す。
的確な努力を積み重ねて、成功を信じられる自分を作っていくことが重要だと思う。
そして、いろんな状況での”タイミング”を自分で見極めることは必要不可欠だろう。しばしば難しい判断を迫られる
こともあるが、一度でもその判断を誤るとその修正は非常に難しいからだ。
タイミングを見極めることも無く、十分な準備も無くヨーロッパに来ても、残念な結果が残るだけだと思う。
モータースポーツにおいて最低限の経験と技術は必要だと思うが、十分な計画と準備が出来ていれば、
レースメカニックの経験がなくても僕のようにイギリスでそのキャリアをスタートする事も十分可能だと思う。
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