Bellヘルメットのこと または、グッドサウンドを聴くために


Bellヘルメットに憧れていた。
70年代後半から80年にかけてアメリカ、スネル規格適合のそれは自分達にとってはかなりのステータスだった。中でも自分はトライアルをしていたことがあるので「ベル トライアルマスター」には特別な思い入れがあった。当時のトライアルで日本のトップクラスの選手、近藤博志や黒山一郎が被っているのを見て世の中にはなんと格好いいヘルメットがあるのだろうと思った。しかし、その当時それを手に入れることは出来なかった。
それから20代半ばでハンググライダーをはじめた。今でも私は現役のハンググライダーパイロットです。バイクと並んでライフワークみたいなものです。そこでまた、ベルのトライアルマスターに出会った。ハンググライダーでは対気スピードを知るために風の音を聞くことが非常に重要です。そのためにベルのトライアルマスターは大変都合が良かった。(現在ではハンググライダ専用のもっと軽いフルフェイスが主流になっています。)

その時手に入れた「ベル トライアルマスター」がずっと家にあった。改めて被ってみようと思ったがすでに内装がぼろぼろでかぶれる代物ではなかった。ホームセンタでスポンジを買ってきて修理しようと思ったがとても元の状態にはほど遠かった。そんなときに近くのバイク用品専門店でヘルメットの内装用の交換部品があるのを知った。しかも1000円。これはダメ元でやってみる価値はあると思いさっそく買ってきてベルヘルメットに合わせてみると、まるで専用に作られたかのようにぴったり合うことがわかった。これで、自分の「ベルトライアルマスター」は見事に復活した。
メチャうれしかった。
後、ワンタッチフックとスクリーンを追加した。スクリーンはちょっとアールの付いたパイロット風のもの。
町中でこんなヘルメット被ってる人見たことない。
これもどこにもない自分流。

これくらい風通しの良いヘルメットだと外界の音がものすごくよく聞こえます。
排気音もフルフェイスに比べれば雲泥の差でよく聞こえます。大変歯切れのいい音が聞こえます。横に壁が有ればなおさらですけどそうでなくても右コーナーを曲がるだけで地面に反射して帰ってくる排気音にワクワクします。
エンジンのメカノイズや吸気音までリアルに迫ってくるので楽しさ倍増です。
自分にとっては、ヘルメットをチョイスすることでマフラーを交換するのと同じかそれ以上の効果があるといえます。
排気音を大きくするのはほとんどの場合自分で聞きたいためであって人に聞かせるためではないと思います。望まないのに聞かされる方はたまったものではないでしょう。
バイクの音を楽しむにはこんな方法もあるのですがいかがでしょうか。